KindleをAIに読ませる方法。ChatGPT・Gemini・NotebookLM・Claudeの使い分け
さっそく結論:
- 資格/ビジネス書などの難解な本ほど、AIと読むと爆楽になります
- 対話型AI(ChatGPT・Claudeなど)と、読書特化型AI(NotebookLMなど)の使い分けが肝 ※勝手に呼称してます
- どちらも、本文の全文を渡さないと低精度。その全文を作るのがBookHalo
爆楽・AI読書とは
読んだ本の内容は、思っているより早く抜けます。難解な本なら、そもそも最後まで辿り着きません。途中で詰まったときに、聞ける相手がいないからです。本文の全文を渡したAIは、その相手になります。読みながら質問に答え、読み終わったあとは復習の道具まで作ります。
| よくある詰まり | 全文を渡したAIがいると |
|---|---|
| 先週読んだ本、何が書いてあったっけ | 章ごとの要点を、その場で出し直せる |
| 難しくて、第二章から進まない | 分からない箇所を、前の章の記述を引いて説明してもらえる |
| 線は引いたが、なぜ引いたか忘れた | その一行の前後を、文脈ごと拾い直せる |
| 積んだまま3ヶ月 | 先に構成と要点を見て、読む順番を決められる |
| 人に説明しようと思ったら、本の内容を思い出せない | 要約・フラッシュカード・解説動画にできる |
1すぐ聞ける・すぐ分かる本命
本を読み進めていく上で、手が止まる/時間がかかる原因は、主に「分からない箇所が出てくるから」。
爆楽・AI読書では、すぐに解決できます。本の内容を理解していないAIには、答えられません。
横にスワイプすると、もう一つの例が見られます
どちらも、手元の本の全文を持っているAIにしか答えられない質問です。書名だけ伝えても、章立ても訳語も違う別の本の話が返ってきます。
2動画解説・音声概要復習
NotebookLMに全文テキストを渡すと、その本の解説動画と音声概要が作れます。音声だけなら移動中にも聴けますし、スライド付きの動画にもなります。記憶は放っておけば落ちますが、多くの人が復習しないのは、復習の道具を作るのが面倒だからです。それが、勝手に出てきます。
3フラッシュ暗記カード定着
NotebookLMは、渡した全文テキストからフラッシュカードと理解度クイズも作ります。章を指定すれば、その章だけ。資格の勉強なら、これが一番効きます。参考書を読んで、カードにして、移動中に回す。全部、同じ日にできます。
文字起こしが必要な理由
AIに本を読ませるとき、渡し方は4つあります。精度が出るのは全文テキストだけです。
| 渡すもの | できること | できないこと |
|---|---|---|
| 書名だけ伝える | それっぽい要約 | 手元の版とは章立ても訳語も違う。マイナーな本ほど嘘が混ざる |
| ハイライトのエクスポート | 線を引いた箇所の整理・言い換え | 引いていない箇所への質問。章全体の要約 |
| スクショ・画像のままのPDF | 図やレイアウトを見せる。数ページなら読み取れるAIもある | 1冊ぶんは重すぎて通らない。何も返さないAIもある |
| 全文テキスト | 任意の箇所への質問。章単位の要約。通しの論旨 | 図表そのものの解釈(画像は別に要る) |
部分だけ渡したときのAIは「知りません」と言いません。知っている範囲で埋めます。だから答えは返ってくるし、それらしく見える。間違っていることに、こちらが気づけない。
スクショを撮ってPDFにする方法は、ページが少なければ通ることがあります。19ページの画像PDFで実際に試しました。Claudeは本文を正確に引用して答え、ChatGPTは1分45秒考えたあと、3回とも何も返しませんでした。
効くのは精度より量です。同じ19ページで、画像PDFは4.8MB、全文テキストは48KB。100分の1です。300ページの本を画像で渡せば75MB前後になり、多くのAIの上限を超えます。
爆楽・AI読書するやり方
BookHaloは、Kindle Cloud Readerで開いた本を全文テキストにするChrome拡張です。たった3ステップで全文化できます。
- ChromeにBookHaloをインストール
- Kindle Cloud Reader(read.amazon.co.jp)で本を開く
- 実行を押す。あとは待つだけ(1ページ約10秒)
終わるとZIPが自動保存されます。中の書名がついたテキストファイル(例: 夢十夜.txt)が、AIに渡すファイル。縦書き・ルビ対応。参照用PDFも入るので、引用の確認ができます。
時間はかかります。300ページで50分ほど。ただしKindleのタブを別ウィンドウに置いておけば、その間ほかの作業ができます。
有料です。料金はトップページで確認できます。
AIの使い分け
全文テキストができたら、あとは渡すだけです。選択肢は実質2つしかありません。
1対話型AI(ChatGPT・Claude・Gemini)
読みながら往復する使い方です。AI読書の範囲では、この3つに大きな差はありません。どれもテキストを添付して聞くだけ。違うのは聞き方のほうです。
「要約して」とだけ頼むと、目次をなぞった薄い答えになります。読んだ目的を先に伝えるだけで、返ってくるものが変わります。ツールごとの具体的なプロンプト例は、それぞれのガイドにまとめています。
どういう立場で読んだかを先に伝える。要約止まりから抜ける聞き方。
詳しく読む ›理解の穴を見つけるプロンプトと、学習プランへの変換。
詳しく読む ›2読書特化型AI(NotebookLM)
こちらは性格が違います。渡したテキストがソースとして残り、本棚のように貯まっていく。数ヶ月後に開いても同じ本に質問できます。
そして読書のための出力が最初から付いています。音声概要、解説動画、フラッシュカード、マインドマップ。対話型AIに同じことをさせようとすると、自分で組み立てる必要があります。
ソースとして登録すれば数ヶ月後も引ける。音声概要・解説動画・フラッシュカードに広がる。
詳しく読む ›注意点
自分が正当にアクセスできる本を、自分用の読書メモや学習のために使う前提です。作成したテキストの公開・配布は著作権侵害になります。
文字起こしは高精度ですが完璧ではありません。正確な引用が必要な場面では、同梱の参照用PDFで元のページと突き合わせてください。
詳しくは利用規約とお問い合わせ プライバシーポリシーをご確認ください。
BookHaloはChrome Web Storeで公開中です。Kindle Cloud Readerで開いた本を、AIツールに渡せる全文テキストと参照用PDFにします。
Chrome Web StoreでBookHaloを開くよくある質問
Kindleの本をAIに読ませる方法はありますか?
あります。本文を全文テキストにしてからAIに渡します。Kindle Cloud Readerで本を開き、BookHaloのようなChrome拡張で本文を文字起こしして1つのテキストファイルにまとめ、そのファイルをChatGPTやNotebookLMに読み込ませます。
Kindleのスクショを撮ってAIに読ませればいいのでは?
画面を撮っただけのPDFでも、ページ数が少なければ読み取れるAIがあります。実際に19ページの画像PDFで試したところ、Claudeは本文を正確に引用して答えましたが、ChatGPTは3回とも何も返しませんでした。問題は量です。同じ19ページで画像PDFは4.8MB、全文テキストは48KB。100分の1です。300ページの本を画像で渡すと75MB前後になり、多くのAIの上限を超えます。
ChatGPTでKindleの本を読み込ませるにはどうすればいいですか?
文字起こししたテキストファイルを添付します。ChatGPTは書名を伝えただけでは手元の版の中身を参照できません。長い本は章ごとに分けて渡すと、引用の精度が上がります。
NotebookLMでKindle本を要約できますか?
できます。ただしソースには全文テキストを入れてください。画像のままのPDFを入れても中身が読まれません。全文テキストなら、要約に加えて音声概要・解説動画・フラッシュカードも作れます。
ハイライトのエクスポートだけでは足りませんか?
足りません。ハイライトに残るのは線を引いた箇所だけで、本文全体は残りません。章全体の要約や、引いていない箇所への質問には答えられません。
Kindleのテキスト化にどれくらい時間がかかりますか?
1ページあたり約10秒です。300ページの本でおよそ50分かかります。作業中は別のウィンドウで他の作業ができます。
※ この記事のスクリーンショットと動画は、著作権の保護期間が満了した青空文庫の作品を素材にしています。夏目漱石『夢十夜』と、宮沢賢治『注文の多い料理店』です。